石巻防災学校@石巻
2014.07.28
日時:2014年7月28日(月)10:00~17:00
場所:石巻市門脇地区および日和山
ISHINOMAKI2.0などと7/24~8/1まで開催するSTAND UP WEEKにて、
NPO法人にじいろクレヨンさんと共に『石巻防災学校~まちで防災を学ぼう!~』を開催しました。
参加者が自分で自分の身を守ることを学び、今回の震災を災害教訓として伝承し受け継いでいくためにも、
「防災」について被災地、石巻で考えてみる機会になればと思い、
本イベントを企画しました。
まずにじいろクレヨン代表のおんちゃん(柴田さん)の案内のもと駅から門脇地区までまち歩きを行いました。
おんちゃんが震災直後に見たまちや、人々の様子、
橋が落ちたなど飛び交った誤情報をまちと写真を見ながら話をしました。
まち歩き午前の終着地に選んだのは、海もほど近い沿岸にあったおんちゃんのお家の跡地。
津波により、区画だけを残し後は何も残っていない場所です。
体験型ワークショップの1つ目は、【トイレ】です。
弊団体の大野が講師を務め、
東日本大震災や阪神淡路大震災の際に起きたトイレの問題とその重要性を伝えました。
座学のあとは、実際に作ってみよう!ということで、
物干し竿とブルーシートを使った囲い作りや、
ダンボールによる非常用トイレづくりなど、身の周りの物で工夫してトイレをつくるワークを行いました。
意外と忘れがちなトイレの問題。みなさん真剣に取り組んでくれました。
トイレワークの後は、にじいろさんが事前に作ってくれた炊き出しをみんなで食べました。
水に60分つけつくったアルファ米の美味しさには、いちどう驚きの声。
備蓄で終わりではなく、実際に作り食べてみることの大切さを伝えました。
午後の体験型ワークショップ2つ目は、【非常用持ち出し袋】です。
今回は特に<日頃から持ち歩く物>をテーマに行いました。
まず特別講師としておんちゃんのご両親が、3.11の時に持ち出した袋の中身と、
実際の経験から必要だと感じた物の話をしました。
その後4グループに別れ、資料に記載された20種ほどの物の中から、
グループで話合い5つ選んでもらうワークを行いました。
講師を務めた弊団体の星野からは、
「持ち出し品に答えはなく、それぞれが自分の生活スタイルに合ったものを揃えておく必要がある」
という話をしました。
最後のワーク【救助・救出体験】の前に、再度おんちゃん案内のもと、
門脇小学校周辺を歩きました。
震災直後、ここに避難してきた時のこと、
火の手があがり、学校の裏手の山に校舎の2階から人々を救出し逃がしたこと、
救いきれなかった命がたくさんあったこと。
どの話も心を打つ内容でした。
おんちゃんは校舎2階から人々を救出すると、
歩けない人を担ぎ山を何回も何回も登りました。
その話の後で行った救助・救出体験では、やはり参加者の意識が違っていた様に感じます。
Tシャツやブルーシートを使ったタンカづくり、
怪我人を一人で運ぶ際の搬送法など、
必要な場面をリアルに想像しながら体験して頂けることができました。
ラストは参加者全員で日和山の階段約230段を登り、終了となりました。
参加者振り返りでも、非常に学びになったとの声が多く聞かれました。
今後も現地団体と連携し、こういった活動のお手伝いをしていければと思います。
ご協力くださったみなさん、参加者のみなさん、ありがとうございました!!